ギリシャ・イタリア生活日記 地中海とカフェ Diary 薬草としてのバジリコ(バジル)
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薬草としてのバジリコ(バジル)
2006-05-26 Fri 04:47
晴れ、夕方に曇り。もしかして久しぶりに雨が降るかも?
以前エスノスという全国紙に付録でついて来た冊子があって、ちょっと本棚で眠っていて忘れてしまっていた。ぱらぱらめくってみると、バジルについて、薬草としてどういう効能があるかというのも載っている。先日バジルについて記事を書いたばかりなので、興味もあって読んでみた。

まずはバジルにまつわる話がいくつかあって面白い。
一つはギリストが亡くなって復活したあとに、キリストの墓の周りで育ったのがバジルであるというもの。他の言い伝えでは、聖十字架伝説(※)で有名な、コンスタンティヌス1世の母、聖女ヘレナ(ギリシャ語でエレーニ)が、ゴルゴサの丘の、キリストが磔になった本物の十字架を発見した時に、同じ場所でバジルを見つけ、ギリシャへ持ち帰ったというもの。

またインドでは(他にも調べたところでは、バジルはインド原産という。)バジルは聖なる植物とされていた。さらに裁判でもバジルに誓いを立てていたという。
古代ローマ人たちは、バジルを子をもたらす植物としていて、若い未婚の女性でもバジルを育てているだけで、妊娠する可能性があると信じていたという!

そして薬草としての効能。
ハーブティーにして飲むと、腹痛を和らげる作用がある。また、めまいや、神経性の偏頭痛のときに、症状を抑えて体を元気づける効果と利尿作用がある。
すり潰したバジルを鼻につけると、風邪の症状をやわらげるという効果もある。
ワインと合わせて食べると、素晴らしい強壮作用、消化促進作用がある。(それでイタリア料理がさっぱりとして胃にも優しい感じがするのかと納得!)
また、母乳をあげるお母さんたちには、母乳を増やす効果もあるそうだ。

ハーブティーとして飲むためのレシピ:水1カップに、バジルの枝を二本、もしくは乾燥させたバジルをティースプーン一杯を入れ、10分間ほど弱火で沸かして出来上がり。

とても手に入りやすいハーブであるバジルで、これだけいろいろ効能があるというのなら、食べるだけでなく、次回の風邪や腹痛の時、さっそく試して見ようと思う。


☆記事内のバジルの言い伝えと効能は、4月20日付けのギリシャの全国紙「エスノス」の付録で、「ハーブの辞書」という冊子から引用しています。

※聖十字架伝説について分かりやすいサイトのリンクです。
1.フィレンツェ サンタ・クローチェ教会壁画修復プロジェクト:偶然見つけたサイトですが、壁画を見ながら伝説の解説が読めるのでお薦めです。実は私の壁画修復の先生の一人も載っています!
2.Wikipediaの「聖十字架」解説
他にも聖十字架伝説で有名な壁画で、以前私が住んでいた村の近く、イタリアのアレッツォ、サン・フランチェスコ教会に、ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品があります。ここを修復した修復家とともに足場の組まれた中を上って、間近でこの壁画を見る機会が当時ありましたが、近くでみると人物なども実物大です! 迫力があるだけでなく、リアルな人物描写がとても印象的でした。修復で蘇った、フレスコ画の美しく鮮やかな色合いによって、ピエロ・デッラ・フランチェスカの魅力をたっぷり味わうことができます。
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Hello!
turkuvazさん、なるほど、ルネッサンスおたく・・・年輩の方とか、特に詳しそうな感じですね、そういうツアーを選ぶ所からして。
語学研修もされたんですね!小都市って特に魅力的ですよね、イタリアは。どんな小さな都市でも村でも何か見所や、美術品があって、きりがないくらいですよね。
まだまだ行きたくていけてない場所もたくさんあるんです。やっぱり添乗やっておけばよかったなーとちょっとうらやましいです!
修復で仕事探して知り合いの紹介で面接も行ったんですが、数少ない壁画にタッチするには文化省に入らないといけなくて、ギリシャ国籍があるなら考えると言われてしまったんです・・・
2006-05-27 Sat 03:37 | URL | chottocafe #-[ 内容変更]
Hello!
アンコーナまでは、行ったことないんですよ。
その美術鑑賞ツアーは、お客様もルネッサンスおたくだったりして、チェックが厳しかったですが、普通ツアーで行かないような小都市を廻ったので、やりがいもあり、またとてもいい思い出になっています。イタリアの小都市はどこも風情があって大好きですし。
イタリアが好きで、オフシーズンに短期の語学留学を何度か重ねたので、その頃はイタリア語は何とか話せました。観光通訳レベルですけれど。

chottocafeさんは修復の勉強でイタリアに行かれたんですね。
そのうちギリシャでその技術を生かすことができるといいですね♪
2006-05-27 Sat 03:25 | URL | turkuvaz #-[ 内容変更]
Hello!
turkuvazさん、こんにちは!
わぁ、添乗されてたんですか!いい所ばかり行かれてますね!私もよく美術めぐりしたり、ドライブした大好きな場所です。アンコーナに車で行くにもチッタ・ディ・カステッロから行くのが一番近道だったので、もうしょっちゅうその近辺を通っていて懐かしいです。あの辺りをturkuvazさんもご存知とは、なんだか嬉しいです!

添乗はつらいとよく聞いていましたが、それでも旅行しながらというのが憧れで、個人旅行手配が暇なときに行って見たいなあなんて思ってましたが、その前にギリシャに来てしまいました。残念です。
それにしても、日本人にキリスト教関連の話を一から説明するとなると、簡単ではないですね。通訳ということは、turkuvazさんもイタリア語も話されるんですか?

私の一番のお気に入りは、その見られていない、モンテルキのマドンナ・デル・パルトです。また、そこを修復した有名な修復家が先生だったのですが、もうなんどその修復の話を聞いたことか・・・。熱を込めて話していました。
2006-05-27 Sat 02:42 | URL | chottocafe #-[ 内容変更]
Hello!
ピエロ・デラ・フランチェスカ、懐かしくも辛い思い出です。
昔、添乗の仕事で「イタリア美術紀行」というテーマのツアーを続けて受けたことがあり、ピエロ関連ではウルビーノ、サンセポルクロ、アレッツォ、ペルージャなどを廻りました。モンテルキには立ち寄りませんが。もちろんガイドはイタリア人で、私たち添乗員が通訳です。(涙)
聖十字架伝説もそうだけど、宗教が題材となっている作品の説明って、難しい。必死に勉強したこと、思い出しました。
ピエロの絵は写実的過ぎて、時に人間を醜いほどに描いていますが、ウルビーノ公の肖像画は、なかなかの傑作だなあと思います。
2006-05-26 Fri 21:26 | URL | turkuvaz #-[ 内容変更]
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