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2009-07-01 Wed 01:53
6月最後の朝市へ行ったのは、この間の土曜のこと。
やっぱりあるうちに食べておきたいサクランボ(ダークチェリーの方)を1キロ。 ![]() メロンも大きいのが1個1ユーロと値段が下がってきていて嬉しい。 魚も地元の海で捕れたというガヴロスを買って、これはフライでお昼ごはんに。 その前の週に探すのを忘れていて、あわてて探したのがヴィシノ(サワーチェリー)。 ヴィシノは私の大好物なのだけれど、毎年とっても短い時期しか出回らないので、逃すこともしばしば。 よーく目を凝らしていたら、たった一人だけ売っていたおじさんを発見!ぺロポンネソス半島は農業が盛んだし、朝市で売られる野菜、果物はほとんど地元のアカイア県か隣のイリアス県などのものが多いのだけれど、見つけたヴィシノはなぜかカストリア地方(ギリシャの北の方)産ということだった。 やっぱり高くて1キロ5ユーロしたけれど、全然痛んでいなくて美味しそう! というわけで、ヴィシノを1キロ買った。 本当ならもっと買いたいところだけれど、種を抜く作業が大変なので、私にはこれで十分。 そのヴィシノの一部を使って、ずっと作りたかったものの一つは、ヴィシノの漬かった甘~いお酒! 数年前に知り合いからもらってから、自分でも絶対作ろうと思っていた、大好きなヴィシノの味がじっくり味わえるお酒。 このヴィシノ・リキュールを自家製で作るギリシャ人は多くて、レシピも数通りある中で、私が選んだのは、一番簡単そうだった、こちら。 ★自家製サワーチェリー・リキュール レシピ★ ![]() 1キロのヴィシノ(種を抜いても抜かなくてもよい) 1キロのコニャック「メタクサ」 1キロの砂糖 好みで、ナツメグや、シナモンなどの香りを追加する。 これを密閉容器に入れ、1ヶ月から2ヶ月の間、日当たりのよい場所で、たっぷり日にあてる。15日ごとに、スプーンで中身をかき混ぜる。 これだけ。 ちゃんとコニャックもギリシャの有名な「メタクサ」を使ったので、ギリシャらしい自家製リキュールができそう。もちろんこれはアルコール度の強い飲み物なので、小さなショットグラスでストレートで飲んだり、薄めて飲んだりする。 このヴィシノが採れる時期は、ギリシャではほとんどもう雨は降らず日差しが強いので、このギリシャの気候がそのままリキュール作りに適しているらしい。うちには一日中よく日の当たる場所がないので、実家のお義母さんの家の屋上に置くことにした。 種の抜くのはすごく根気がいるので、リキュール用は、種を抜かずにそのまま漬けたけれど、残りのヴィシノは全て砂糖と煮てシロップにして保存するので、種を抜かないといけない。(サクランボ用の種抜き器を使わない、種抜きの方法と、シロップ煮にするレシピは、アテネ在住Salahiさんのブログ「ギリシャのごはん」を参考にさせてもらいました。)私はあまりギリシャ風のシロップ漬けの果物が好きではないけれど、ヴィシノは別。そのままパウンドケーキに入れたり、カスタードのタルトなんかにも合う味。 私はヴィシノの甘酸っぱさが好きなので、味見を何度もしながら、酸っぱさの残る、好みの味になるよう砂糖の量を調節。なので、トータルどのくらい砂糖を入れたのか、量はわからず仕舞い・・・。でもちょうどそのまま食べても美味しく、氷と水を入れて薄めるとサワーチェリージュースとしても飲めるように作ってみた。 ![]() ところが、うちのだんなさんだけでなく、子供までやけに気に入ってしまって、このペースでいくと、すぐになくなってしまいそう。あと数キロ買ってきて、なんとか作り足したいけれど、今度の土曜日もヴィシノが朝市で見つかるかどうかは、運次第・・・。 スポンサーサイト
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2006-08-01 Tue 23:59
晴れ 夜は涼しかったのに、昼間すごく暑くなってつらかった・・・
今日も仕事へ出かけたけれど、実は昨日からコンピューターの調子がおかしくて、すぐ固まる。どんどんひどくなって今日は何もできなくなったので、修理に出すと、実はたくさんのウィールスにやられているということだった。なんでも重いからとノートンを使うのをやめてしまっていたという。まったくアンティ・ヴィールスなしでいたなんて信じられない!! ところで、やっぱりギリシャのオフィスなので、作るコーヒーといえば、グリークコーヒー。夏なので、冷たいカプチーノ・フレッドなど他のコーヒーが飲みたいときは近くのカフェなどにオーダーしたりする。社長さんがコーヒーの味にはうるさいそうで、作ってもらったら本当に美味しかった。 コツを聞いてみたのだけれど、私がうまく行かないのは、コンロの火が強すぎるせいかな、と思った。 改めて作り方をここで。 1弱火でコンロを点火。 2作る分だけのカップに水を入れて、それをブリキという小鍋に移し、量がぴったり丁度良くなるようにし、火にかける。 コーヒーは小さいスプーン山盛り一杯がデミタスカップのようなグリークコーヒーのカップのサイズの量。砂糖はグリコーという一番甘いので、同じスプーン山盛り2杯。メトゥリオでスプーン一杯半の量。(私が以前他の人に聞いたのでは、砂糖が先、コーヒーが後だったけれど、今日見たのはその逆。) 3ここが一番難しい所で、コーヒーがふくらんできて、全体にふくらんで、でも沸騰する直前で火から外さないといけない。このタイミングが外れると、コーヒーは台無しになる。 グリークコーヒーってコーヒーの分量も、火から外すタイミングも難しくて、コーヒーの中では一番作るのが難しいのではないかと思ってしまう。伝統あるトルコの美味しいコーヒーの作り方も学びたいなあと思っている。 |
2006-05-26 Fri 04:47
晴れ、夕方に曇り。もしかして久しぶりに雨が降るかも?
以前エスノスという全国紙に付録でついて来た冊子があって、ちょっと本棚で眠っていて忘れてしまっていた。ぱらぱらめくってみると、バジルについて、薬草としてどういう効能があるかというのも載っている。先日バジルについて記事を書いたばかりなので、興味もあって読んでみた。 まずはバジルにまつわる話がいくつかあって面白い。 一つはギリストが亡くなって復活したあとに、キリストの墓の周りで育ったのがバジルであるというもの。他の言い伝えでは、聖十字架伝説(※)で有名な、コンスタンティヌス1世の母、聖女ヘレナ(ギリシャ語でエレーニ)が、ゴルゴサの丘の、キリストが磔になった本物の十字架を発見した時に、同じ場所でバジルを見つけ、ギリシャへ持ち帰ったというもの。 またインドでは(他にも調べたところでは、バジルはインド原産という。)バジルは聖なる植物とされていた。さらに裁判でもバジルに誓いを立てていたという。 古代ローマ人たちは、バジルを子をもたらす植物としていて、若い未婚の女性でもバジルを育てているだけで、妊娠する可能性があると信じていたという! そして薬草としての効能。 ハーブティーにして飲むと、腹痛を和らげる作用がある。また、めまいや、神経性の偏頭痛のときに、症状を抑えて体を元気づける効果と利尿作用がある。 すり潰したバジルを鼻につけると、風邪の症状をやわらげるという効果もある。 ワインと合わせて食べると、素晴らしい強壮作用、消化促進作用がある。(それでイタリア料理がさっぱりとして胃にも優しい感じがするのかと納得!) また、母乳をあげるお母さんたちには、母乳を増やす効果もあるそうだ。 ハーブティーとして飲むためのレシピ:水1カップに、バジルの枝を二本、もしくは乾燥させたバジルをティースプーン一杯を入れ、10分間ほど弱火で沸かして出来上がり。 とても手に入りやすいハーブであるバジルで、これだけいろいろ効能があるというのなら、食べるだけでなく、次回の風邪や腹痛の時、さっそく試して見ようと思う。 ☆記事内のバジルの言い伝えと効能は、4月20日付けのギリシャの全国紙「エスノス」の付録で、「ハーブの辞書」という冊子から引用しています。 ※聖十字架伝説について分かりやすいサイトのリンクです。 1.フィレンツェ サンタ・クローチェ教会壁画修復プロジェクト:偶然見つけたサイトですが、壁画を見ながら伝説の解説が読めるのでお薦めです。実は私の壁画修復の先生の一人も載っています! 2.Wikipediaの「聖十字架」解説 他にも聖十字架伝説で有名な壁画で、以前私が住んでいた村の近く、イタリアのアレッツォ、サン・フランチェスコ教会に、ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品があります。ここを修復した修復家とともに足場の組まれた中を上って、間近でこの壁画を見る機会が当時ありましたが、近くでみると人物なども実物大です! 迫力があるだけでなく、リアルな人物描写がとても印象的でした。修復で蘇った、フレスコ画の美しく鮮やかな色合いによって、ピエロ・デッラ・フランチェスカの魅力をたっぷり味わうことができます。 |