晴れ時々曇り
昨日の朝、義兄が急病で入院した。今日はお昼過ぎまで病院で付き添った。運の悪いことに、ギリシャで一番大きなお祝いである、復活祭の休暇で、お医者さんも少なく、しなくてはいけない検査が火曜までできないと言う。今朝ほっとしたことに、容態は落ち着いている。でもどんなにくなったとしても火曜までは強制的に入院ということ!復活祭も病院のベッドになってしまったので、私達が計画していた羊の丸焼きは今年はお預けになった。
お昼ごはんを食べにうちのだんなさんと出かけたら、パトラスのショッピングエリアはものすごい人出。今日から復活祭の休暇を取っている人たちがたくさんいるので、カフェはどこも満員、ショッピングする人たちもたくさんで、通りが埋め尽くされていた。

お昼はもちろんまた断食メニュー。幅広い年齢層に人気のパトラス国鉄駅に隣接している「スタスモス(=ギリシャ語で駅の意味)」という大きなカフェへ。すぐ後ろを列車が通るし、緑が一杯でテラスに座っているようなおしゃれな雰囲気。バーのカウンターには国鉄のロゴが入っている。よくコーヒーを飲みには来るものの、ここに断食メニューがあるとは今日まで知らなかった。実はこのシーズンの為に、ちゃんと盛り合わせや単品の断食専用メニューがある。しかも今日はオープンして8周年記念ということで、盛り合わせを頼むとビールもついてきた。
盛り合わせはとてもおいしかった。なすのフライ、オニオンリング、ポテトコロッケ、春巻きカレー味、インゲン豆のトマトソース煮、タラモサラタ(→4月19日の断食ファーストフード参照)、フライドポテト、きのこと野菜の入ったピラフ、などが、おしゃれに盛ってあって見た目にも魅力的。私達が頼んだのは、小さい方の盛り合わせで、15.90ユーロ。大きい盛り合わせというのもあって、19.90ユーロしていた。

小さい方で二人で満腹になるくらいの量だったし、ビールはついてくるし、お水も良心的で小さいミネラルウォーターのボトルがたったの20セントしか取られていなかった。コーヒーやケーキに寄るだけでもいいけれど、ちょっとお腹がすいている時間なら、この盛り合わせ(今のシーズンをのぞけば、普通のお肉などのメニューのはず!)はとてもお薦め。
夜病院から戻ってきてから、教会へ行った。今夜はエピタフィオス(キリストのお墓へのお祈りの行事)といって、復活祭前の大事な日。教会は花のかざりで一杯になり、イコンなども全て生花で額のように縁取られ、色鮮やかになる。教会はあまりにもたくさんの人で埋まっているので、中にはいることも簡単にできない。外へも長い列ができている。亡くなったキリストを悼む行事であるけれど、人々の雰囲気はパスハ(復活祭)を待ち望む明るいもの。司祭さんがふりかける、花の香りが濃厚な液体もとてもいい香り。赤、ピンク、白のかわいいカーネーションやバラで飾られた教会の雰囲気も、お祈りの歌のような節もとても明るく、すでに明日の夜のキリスト復活を祝うムードで満ちていた。
礼拝が終わると、キリストのイコンを棺に見立ててたくさんの花で飾られたガラスケースがおみこしのようにかつがれ、イバラの冠がいくつかかけられた十字架を先頭に行列が教会から出発する。教会にいた人たちが一斉に後ろについていくので、まるで初詣を思い出すくらい道が人で埋まる。通りには、ところどころ絨毯がしいてあって、そこでは司祭さんたちが立ち止まって、お祈りをする。通り道にあたっている家々では外やベランダのライトをつけている家が多いので、道が明るい。教会に来れなかった人も行列のエピタフィオに十字をきる。
イタリアでは、トスカーナの村のコルプス・ドミニという5月のお祭りで、通りに、いろいろな色の花びらで模様を描き、その上を教会の行列がお祈りをしながら行進する日があるのだけれど、それを少し思い出させた。